海外ベンダーの可視化により効率的な工程管理を実現すべく、Proceedクラウドを活用

導入事例

日揮グローバル株式会社
プロジェクトソリューションズセンター プロキュアメント部
プロキュアメントテクノロジートランスフォーメーショングループ
マネージャー:岩倉 紀之様
シニアバイヤー:藤田 慶彦様

会社概要
従業員数:7,275名(グループ全体 2022年3月)
設立:2019年4月8日 (グループ創立1928年10月)
概要:日揮ホールディングス株式会社(日揮グループ)の持株会社として2019年に設立。日揮グループは設立以来、世界80カ国以上、2万件におよぶプロジェクトを遂行してきた世界有数の実績をもつプラントエンジニアリング企業です。日揮グローバル株式会社は海外オイル&ガス分野、海外インフラ分野のプラント・施設の設計・機材調達・建設工事事業を担い、特にLNGプラントでは、これまでに世界の生産量の30%以上を占めるプラントを設計・建設してきました。

インタビューの背景
日揮グローバル株式会社 マネージャーの岩倉様と藤田様に、Proceedクラウドご活用の背景や、活用した効果、今後の取り組みについてお伺いしました。

多くのベンダーが携わっている大型案件において、工程管理の手間がかかる

-池:貴社は地図に残るような大きなプラントのEPCを担われており、その中で特に調達業務で課題に感じられていたことなどが有りましたら教えて下さい。

岩倉様:
LNG・石油精製・石油化学プラントなどのEPCは契約金額が大きいため、納期遅延によるペナルティコストの支払は大きなリスクです。また、それらのプラントのプロキュアメント (機器・部材調達)業務においては、ベンダー(発注先)の数も非常に多くなるため工程管理にはかなりの工数を要していました。

藤田様:
ベンダー製造管理担当者の方とのやり取りは進捗レポート提出とメールが主体ということもあり、製造進捗報告などの整理に加え、そのフォローアップやエビデンス管理にも時間と手間がかかっていました。加えて、工程管理担当者のベテランの数が減ってきており、今後のQCD管理を考えた時に若手の教育が根本的な課題と認識しています。

ベンダー側の進捗報告の信憑性向上により、大きなインパクトに繋がる可能性を感じ早期に試験導入を決定

池:弊社の創業は2020年4月ですが、御社とは2020年の夏にはじめてお話をさせていただきました。その時はProceedクラウドもコアとなる機能以外はまだ搭載されていない状態でした。そのような状況の中ではじめてお会いしたときにご導入を決めていただき非常に驚いたのですが、弊社との取組みをする決め手となった要因は何だったのでしょうか?

岩倉様:
”写真をベースにベンダーの進捗が見える化する”という、Proceedクラウドのキーコンセプトが実現できたときに、ベンダー側の進捗報告の信憑性が大きく向上すると感じたからです。報告の信憑性向上の為に、担当者間の細かな電話・メールによる確認や、遅れを察知した時には、自身でベンダー工場に出向いたり、工程管理担当者の派遣を行ったりするなど、プロキュアメント部門では工程管理に時間とコストを費やしています。もし写真をベースに進捗を可視化できれば、時間とコストを削減でき、同時にQCD向上にも寄与できれば、大きなインパクトに繋がると感じていました。

池:私も新卒では川崎重工業に入社し、外注先の管理にも携わっていたので、信憑性の向上については大きなコストを支払っていた実感が有ります。ですがまだプロダクトが完成していない段階で導入を決断された意思決定には当時大変驚きました。

日揮グローバル株式会社様

導入ハードルが低く、使いやすいユーザーインターフェースがユーザーに好評

-池:Proceedクラウドを導入した感想をお聞かせ下さい。

岩倉様:
今までメールでやり取りしていた報告が一元化され、状況把握の手間が減ったと感じています。また、ユーザーインターフェースがとても使いやすいと感じています。

特に、弊社では自社だけでなく、ベンダー側も含めた複数の企業/関係者で使うことが前提なので、導入やシステム利用のハードルを下げる事は非常に重要です。

新たなツールやシステムの導入を進めて行くうえで、ユーザー側でその利用価値が目に見えないと価値実感が難しくなり、ユーザーがついてこないと感じています。

その点Proceedクラウドは、ユーザーインターフェースがとても使いやすく、写真保存や進捗状況の入力もマニュアルなしで安易にできるので、工程管理担当者も信憑性の高い情報を適時に得ることができています。

藤田様:
ユーザーインターフェースの使いやすさは私も感じています。写真・レポートの一元化によるエビデンス管理の効率化などでユーザーも効果を実感してきていると思います。一方で、プロキュアメント業務の全体像から見ると、対象としている範囲はそこまで多くはないので、今後の対象範囲拡大、プロダクトのアップデートも踏まえた上で、さらなる効果が出てくることに期待しています。

今後はシステム連携等によるユーザビリティ向上により、さらなる業務効率化が実現できることを期待

池:ユーザビリティは弊社も非常に拘っているので評価頂き嬉しいです。Proceedクラウドを使われている中で改善のご要望やご意見がありましたら教えて下さい。

岩倉様:
さらなる使いやすさの向上をしていただきたいです。例えば、過去事例から納期遅延原因の分析機能の付加やAPIを含めた既存システムとの連携ができると情報入力の手間などがより削減されると思います。

藤田様:
例えば、基幹システムとの連携でProceedクラウド内案件の初期設定の手間を削減できると、より使用感が向上すると共に、業務効率化・工数削減が実現出来ると思います。また、我々のみならず、ベンダー側にとっても使いやすいツールにしていただくことで、発注者側・受注者側双方でさらなる業務改善に繋げられることを期待します。

既存手法に囚われない、Proceedクラウドを用いた課題解決の提案と実装を今後も期待しています。

ー池:今回は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。さらなる業務の効率化に繋げて頂けるよう、今後もさらなる機能の開発やサポートを続けて参りますので宜しくお願いいたします!

Proceedクラウドとは>>

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