佐藤鉄工株式会社
調達部 外注グループ長:水上 幸生様
技術開発・DX推進部 主任技師:酒井 久志様
橋梁・鉄構事業部 製造部 塗装チーム長:重村 真司様
インタビュアー
東京ファクトリー代表取締役:池 実
会社概要:
従業員数:312名
佐藤鉄工株式会社は、1910年の創業以来、鉄鋼メーカーとして橋梁や水門をはじめとする鋼構造物を作り、110年超にわたって我が国の社会インフラの発展に貢献している企業です。
施工物件、納入先は日本全国を網羅しております。
インタビューの背景
佐藤鉄工株式会社 水上様、酒井様、重村様に、Proceedクラウドご活用の背景や、活用した効果、今後の取り組みについてお伺いしました。
1人で数十社管理している外注先とのコミュニケーションの効率化や担当者の入れ替わりによる情報伝達が課題
– この度は貴重なお時間を頂きありがとうございます。早速ですが、ご利用の背景を教えて頂けますでしょうか?
水上様:
調達部 外注グループでは、外注製作の管理を中心に、塗装工程の構内請負外注などの管理も担当しております。1人の外注担当者は月に平均で50件以上の発注を行うのですが、納期・品質管理のための現物確認の出張などにかなり時間を要していました。また、近年は「未経験・大型・高加工度」の外注品が増加傾向にあることや、自社も含め外注先も世代交代が進んでおり、「外注先の育成とクレームの防止」が課題になっていました。
そのような状況の中で、写真を用いることで現場の確認の手間が削減できるという点でProceedクラウドに期待をしていました。
外注先管理の効率化に加えて記録蓄積によるトラブル事例集作成が自然と出来上がることが決め手に
– 貴社では既に写真管理のツールを使われていると伺っていましたが、Proceedクラウドをご導入頂いたのはどの様な目的があったのでしょうか?
酒井様:
他の写真管理ツールと異なり、写真一覧と工程表をリンクさせてリモートで進捗を管理しながら、同時に、写真を使って品質も管理できるというところがポイントでした。Proceedクラウドの場合は、進捗状況を一覧で見やすく管理できること、写真という視覚的な情報をタイムリーに共有することで品質のチェックも同時に行えること、は他のツールには無いユニークな点だと感じています。
水上様:
Proceedクラウド導入以前は、写真を共有するだけであれば、無料のSNSツールなどでも十分ではないかと考えていました。しかし、その瞬間には共有ができても、後から遡って検索をかけたいような場合には、それらのツールでは対応できない。Proceedクラウドは、製造工程を記録に残し、トラブル事例集として活用する上でも非常に優れていると思います。
業務効率化により限られたリソースを最大限活用

– 実際にProceedクラウドを導入いただいて、外注先管理には変化があったのでしょうか?
水上様:
まず、写真で現場を確認できるので外注先の進捗管理に対する不安感が無くなりました。
またチャット機能を活用することで、先方からの問い合わせにもすぐに対応できるので、コミュニケーション速度は格段に速くなりました。外注先の進捗と品質をタイムリーに確認することで、手間のかかるメールでのやりとりや実際に現場を確認するためだけの出張が減ったことを実感しています。
– 外注先の可視化はProceedクラウド開発時から狙っていた価値訴求ポイントなので、ご活用頂きとても嬉しいです。
実は、一部の外注先では、これまで以上に管理密度を上げて訪問回数を増やしたいと考えているのですが、それにはその他の外注先の訪問回数を減らす必要がありました。Proceedクラウドを活用することで訪問頻度を減らすことができ、濃淡もつけられるようになるので、限られた社内リソースを最大限活用できると感じています。
また、昨今は高い品質管理レベルが要求される上、当社も外注先も、人の入れ替わりとともにいかに品質を維持していくかが課題になっており、写真という視覚情報+文字情報で製造記録をしっかり残して、技術やノウハウを社内に蓄積していく効果も期待できると考えています。
更なる外注先への展開、塗装工程など社内での幅広い活用を進めていきたい
-今後はどのような活用をお考えでしょうか。また、今後Proceedクラウドに求めることはありますか。
水上様:
新規外注先の開拓も行っていますが、新規先への技術指導や既存の取引先の審査などにも活用できると思っています。まだ数社にしかProceedクラウドを使ってもらっていないのですが、外注先は全国各地に点在しているので、その状況を幅広くリモートで管理できるようになると、より一層効果が出せると考えています。
重村様:
社内でもまだ塗装チームでの活用は一部にとどまっているので、これをより広く展開していきたいですね。社内での製造工程の進捗管理など、様々な用途で活用できる可能性を感じています。
酒井様:
他ツールとの連携をできるようにしてもらえるとより便利になるかと思います。例えば、生産管理ツールと連動できると非常に便利だと思いますし、納期管理の観点では各工程の完了予定日をより分かりやすくしてもらえると使いやすくなると思います。また、国交省などの案件も非常に多いので、そちらの対応ができるとより利便性が向上すると思います。
-今回は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。さらなる業務の効率化に繋げて頂けるよう、今後もさらなる機能の開発やサポートを続けて参りますので宜しくお願いいたします!
