MMSLジャパン株式会社
工務部 課長 (兼)MJPマリンデジタルチーム チーム長 工務監督 馬越翔吾様
海務部 課長 (兼)MJPマリンデジタルチーム 海務監督 間山聖也様
海務部 (兼)海工務本部長付 主任 海務監督 橋本剛充様
会社概要:
従業員数:42名
MMSLジャパン株式会社は、丸紅㈱船舶部の事業会社として「安全」「環境フレンドリー」「顧客満足」をコミットメントに掲げながら、外航船舶の運航管理業務と舶用資材の販売事業を手掛けています。
今回は、「安全」の要となる船舶保守や新造船建造監督業務、乗組員教育配乗に従事される船舶管理部でのご活用についてインタビューさせて頂きました。
世界各地の訪船地・修繕ヤードと日本本社間における、スムーズな情報連携と業務負荷軽減を実現
導入当初の課題 | 導入効果 |
---|---|
訪船地、修繕ドッグで日中撮影した写真を、点検業務終了後にPCBへ移動~フォルダ整理~レポート作成を実施するため、現地担当者の業務負担が膨大だった。 レポート作成・共有タイミングが当日夜間、かつ、時差もあるため、対応協議がワンテンポ遅れてしまう。 | 撮影業務が現場状況の共有、進捗可視化を代替し、レポート作成業務が大幅に解消された。 情報共有がリアルタイムに実施されるため、日本本社を含めた確認・協議タイミング早期化が実現した。 |
–ご利用シーンやご導入の背景を教えて下さい。
現在は「訪船地での点検業務」と「修繕ヤードでの進捗管理」へ活用しており、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど世界10ヵ国以上での取り組みが対象となります。
–まずは訪船地での点検業務について教えて下さい。
管理対象となる船舶の訪船地にて実施される点検業務において、船舶や設備の状態確認や法令点検ポイントなどを撮影・管理しているのですが、訪船地で撮影された写真は、海難事故に繋がるリスク情報まで安全運航において非常に重要な情報も含まれており、タイムリーな日本本社との連携・対応協議や社外保険会社への共有などが求められます。
そのため、訪船地へ出張した担当者は日中点検業務の中で撮影した写真を、業務終了後にまとめてPCへ移動し、フォルダ整理、レポート作成をして、日本本社へ共有しなければならず、業務負荷が大きくなってしまっておりました。
ただ、上記業務負荷で情報連携を行っても、本社確認・対応協議が翌日となるため、ワンテンポ遅れた協議になってしまうのが課題でした。
–訪船地での現場担当者の負荷軽減しつつ、よりスピーディーな情報共有を実現することが求められていたのですね。導入後はいかがでしたか。
Proceedクラウドを活用することで、スマホアプリでの撮影が共有に代替されるので、現場担当者が業務終了後に行っていた共有目的の写真のPCへの移動からフォルダ整理、レポート作成が大幅に解消されました。
また、アプリ上で利用出来るチャット機能も、訪船地と日本本社間でスムーズに写真を活用しながらコミュニケーション取れる点も、写真を使った相談等の情報共有のハードルを下げ、対応協議のタイミング前倒しが進んでいます。
–リモートでも、タイムリーな対応を実現するために視覚情報を最大限活用頂けており、非常に嬉しいです。
修繕ヤードにおける進捗管理へのご活用背景はどのようなものでしょうか。
修繕ヤードでの進捗管理においても現地ヤードと自社間での情報連携に課題がありました。各ヤードから計画や日々の進捗を現場担当者が報告受けるのですが、各社各様のフォーム/ファイル形式での受領となり、確認作業やバージョン管理など、情報受領後の管理が煩雑になってしまっていました。
また、現地ヤード担当者が工程表を編集後に初めて進捗情報として共有されるため、状況把握までの時差が発生していました。
–修繕ヤードとの情報連携が煩雑で、状況把握まで時間が掛かっていたのですね。
Proceedクラウドでは訪船地との情報連携と同様、現地担当者からアップされる写真と工程表がリンクしているので、現地での撮影がリアルタイムな現場可視化に繋がるようになりました。
そのため、修繕ヤードにおける活用でも、日本本社含めた対応協議のタイミングが早まっています。

社外との連携のため、業界全体へのサービス浸透へ期待

–今後、活用広げたい業務などはありますか。
新造船案件における工程記録を視覚的に共有しながらの進捗管理へは展開していきたいと考えています。海上でのネットワーク環境や船上員への教育など展開障壁は高いですが、航海中の点検記録や指摘箇所の改善経過共有なども写真撮影が発生しているので、活用効果が見込め、取り組みを検討していきたい領域となります。
-Proceedクラウドへ期待すること要望等はありますか。
造船所や修繕ヤード、船舶管理における協力会社など、外部企業とProceedクラウド上で連携しながら、情報共有やコミュニケーションを行えると、より活用のメリットが拡大すると考えています。
そのためにも利用企業間での連携機能拡充や、業界へのサービス浸透へ期待しています。
-貴社には他の同業他社様にもProceedクラウドご紹介をいただくなど、海運業界へのアプローチもサポートいただき大変感謝しております。ご期待に沿えるようサービス浸透目指していきます。本日はありがとうございます。
