現場写真を活用した造船所デジタル化による、技術伝承/業務効率化を推進

株式会社新来島サノヤス造船様 導入事例

会社名:株式会社新来島サノヤス造船
業態:メーカー
従業員数:592名
事業説明:
「まごころこめて生きた船を造る」を企業理念として、創業100年で培われた技術と、愚直なまでの真摯な取り組みで顧客満足を優先させた船造りを実践されている造船所です。
直近では、省資源と地球環境保護を目指して、先端技術を駆使した省エネルギーとCO2・環境汚染削減にも取り組んでいます。

「Proceedクラウド」を導入したきっかけや活用効果、今後の利用方針などについて、製造部 製造課 ご担当者様にお伺いしました。

Proceedクラウド導入前後

写真付き報告書や工程進捗報告の品質を維持しつつ、大幅な効率化を実現している

-ご利用の背景を教えて下さい。

ご担当者様:
新規大手お客様の案件で、これまで以上に報告書や工程進捗共有が求められることが想定され、写真撮影と写真を利用した報告資料の作成の業務が膨大になる懸念がありました。

また、新技術の活用に伴って、拠点間(大阪製造所と水島製造所)を跨いだ製造部内でのノウハウや過去トラ共有が中長期的に重要になってくるという認識があり、まずは大阪製造所での導入を判断しました。

-実際にご活用頂いていかがでしたか。

ご担当者様:
お客様へのご報告は品質を維持したまま、非常に効率的に実施出来ていると考えています。写真を活用した報告書だけでなく、工程表なども一部Proceedクラウドから出力したExcelを活用して提出しています。

一つの案件終了時には、報告書類が膨大になりますが、過去案件と比較しても、業務効率化による負担軽減と製作業務へ注力出来ていることが既に見えていて大きな効果を実感しています。

また、技術開発・現場での技術共有で写真活用が促進されました。

現場で溶接技術を説明・共有するには写真や手書きの図の方が分かりやすかったりしますが、従来の手順書では文章が中心で、図の挿入なども非常に時間の掛かる作業となってしまいました。

Proceedクラウドでは現場で一番理解しやすい、写真と手書き図示を体系的に管理/共有出来るので、技術共有にも有効であると実感しています。

なお、操作面に関しては直観的で分かりやすいため、導入当初に躓くことが少なく、他メンバーへ共有するハードルが低かったです。

非破壊検査記録管理などの、当初想定していなかった幅広い業務で活用が進んでいる

-報告業務の効率化と技術共有で効果を実感して頂けて非常に嬉しいです。その他にもご活用シーン等はありますか。

ご担当者様:
他にも当初想定していなかった以下のような取り組みで活用が出来てきました。

  • 委託先工場への訪問時に発見した製作ミスの即時共有と対応
  • 深夜帯に実施されていた非破壊検査記録の共有と管理効率化
  • ブラックボックスになる傾向が多かった設備工事・メンテナンス情報の共有

-当初想定以上にご活用の幅が広がっていますね。それぞれについて詳しくお伺いさせて下さい。

ご担当者様:
委託先工場へ他メンバーが出張へ訪問した際に、製作ミスを発見したのですが、Proceedクラウドで撮影・共有することで瞬時に大阪製造所メンバーへ共有され、対応を考えることが出来ました。デジカメ等であれば手間もあり、時間差があっての共有だったでしょうから、対応のスピード感が上がりました。

また、非破壊検査は製作時間と重ならない夜勤帯に行うのですが、結果をホワイトボードに記載してもらい、毎朝出勤後にExcel転記された結果の共有を受けていました。ただ、現在はProceedクラウド上へ結果情報をアップロードしてもらうことで、出張先からも検査結果を確認出来るようになりました。情報へのアクセス性とタイムリーさが向上したと考えています。

設備工事の経緯やメンテナンス記録等については活用頻度が少なく、担当者以外があまり把握していない情報でした。ただ、トラブル発生と担当者不在が重なると対応遅れに繋がってしまうので、手間を掛けずに情報共有化が図れるのは良かったです。

まずはシステム運用の徹底的な浸透へ向けて、日々の活用を周知

-活用していて課題に感じる点はありますか

ご担当者様:
まだ、ルーティン業務のように、運用が浸透し切っていないと感じることがあります。まずは、どんな写真でも、1日1枚で良いから撮影するように日々案内をしています。撮影対象や撮影ルール等は、一定数蓄積した写真を元に細かく定義していくことで現場に即した運用が確立出来ると考えています。

また、ネットワークの不具合等を懸念して端末カメラで撮っているメンバーもいます。Proceedクラウド利用した方が間違いなく効率化は出来るので、オフラインモードや端末撮影後のアップロード機能など、状況に応じた操作方法を周知して利用率を高めていきたいです。

今後は大阪製造所で運用確立して、活用範囲を広げていきたい

-Proceedクラウドへの要望や今後の取り組みをお聞かせ頂けますか。

ご担当者様:
水島製造所への展開や、協力会社を含めた取り組みを実施することで、より効果を大きく出来ると見込んでいます。まずは大阪製造所で運用確立とメリットを明確にして、取り組みを進めて行きたいです。

また、展開へ向けては権限管理機能拡充などが今後必要になってくる可能性があります。

工程表などの報告情報の出力形式がより臨機応変に変更出来ると更なる業務効率化へ繋がる等、活用効果が高まる機能要望もあるので、今後のアップデートに期待しています。

Proceedクラウドとは>>

Proceedクラウドマガジンをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました